いろいろご心配をお掛けしております、無事肝臓に転移した癌の摘出手術も終わりました。
集中治療室(ICU)に引きこもっていてブログはおろか通信手段を遮断された状態だったのですが、晴れて一般病棟デビューを果たし、なんとか皆様と交信できる状態となりました。
今回は『なんとか生きていますよぉぉ!』というくらいしかお伝えすることがない記事となりますが、ご容赦いただければ嬉しいです。
とは言うものの、まだ手足や首には点滴が取り付けられ操り人形みたいな状態でして、キーボードを打つ指も上手く動かせません(苦笑)。
リハビリがてらの投稿と言うことになるのですが、少し今回の手術についても記事の文字数稼ぎのために残しておきますね。
これまでの記事を読んでいただいている方には無用な講釈なのですが、この度私の体に発見された肝臓癌は、転移性のシロモノ、しかもリンパ腺からの転移ではなく血管からの転移だったようです。
ですので、手術による摘出が可能だったのですが、肝臓癌は自覚症状が出にくく、発覚した時には既に手術ができない状態にまで進行していることも珍しくなく、そういう意味でも私は運が良かったのでしょう。
ただ、肝臓は人体で一番大きな臓器ですので、それに手を加える手術となるとそれなりの開腹手術となることが多いようです。
私の場合は前回お伝えしたようにS7全部とS8一部のセクターを取り除いたのですが、これが背中側にあるセクターのため、お腹を開いた後に肝臓自体を体外へ引っ張り出して肝臓の背中側にメスを入れるという、なんとも頭で想像しにくい手術だったようです。
ただし最近の医療の進歩により事前に摘出対象となる部分をシミュレーションできるので、手術の規模や所要時間などは予めだいたい渡るようですねぇ。
開腹してみて「ここも除去せねば」とかは無いようで、私の場合も予定されていた7時間で手術を終えることができました。
手術は無事終了、となると気になるのは、やはり手術痕ですよえね。
昨年の横行結腸癌手術でお腹を縦に開いた私ですが、今回のメスの軌跡はその途中から水平方向へパックリ。
事前に受けた説明よりも何から大きく開腹されているような。。。少なくとも前年よりも長い路線が出来上がっているようです。
こうやって開通させた今年の肝臓癌の路線なのですが、前年の横行結腸癌の路線と経験した私が今現在で一番感じていることを最後に残しておきますと、
『開腹手術は水平方向にお腹を切ると傷口がやたら痛む』
ということではないでしょうか。
今回の術痕の水平部分に起因する痛みに毎晩悩ませている術後の私なのでした(泣)。
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この記事へのコメント
bonn
ブログはゆっくりで無理をしないでくださいね。
Yasuky Tanaka
よくぞ生還してくれました。
写真を見ると痛々しいですが、こちらも少し勇気を貰いました。
ありがとうございます。
武漢肺炎に気を付けてください。お大事に。
かる
温かいお言葉ありがとうございます。
運よく切除できましたし、ブログも徐々に復活させていきたいと思います。
なんか最近は「闘病ブログ」みたいになっていて心苦しい限りです。
これからも宜しくお願いいたします。
かる
かる
いつも応援ありがとうございます、帰ってまいりました。
武漢肺炎に屈するくらいなら癌で逝きたいですよねぇ(笑)。
(武漢肺炎に限らずでしょうが)胃袋から上の病気治療はしんどそうですので、肺や食道などに転移していなくてよかったです。
私の場合は昨年の横行結腸(大腸)癌と今回の肝臓癌はいずれも「切りっぱなし」な手法なので、運が良いのだと感じています。
Yasuky さんに置かれましても体調には十分注意してお過ごしくださいませ。
かる