まだまだ終息の雰囲気さえ見えない武漢肺炎（通称：新型コロナウィルス）、様々な国でいまだ猛威を振るっているようですね。
タイなどでも海外から来た日本人などに14日の外出禁止を決めていますが、ついにインド政府は日本人ビザの無効化を発表。
タイへ出入りしにくくなるのは残念ですが、インドのビザ無効化は私にとって嬉しいニュース。
これで今回の滞在を最後に当分インドに来なくて良いなと喜んでいた私に思わぬ災いが降りかかったお話です。
比較的感染者数の少ないインドでも日本人の感染は報告されていませんが、イタリア人を中心に感染者がチラホラ出始めましたねぇ。
インドでもマスク需要が急激に増加し品薄状態、普段は4～5ルピーのマスクの価格が現在は100倍近くの値段で販売されているようです。
そんな最近のインドのコロナウィルス事情。
テレビでは、公衆の前で唾を吐くなとか落ちている物を口にするな等ちょっと笑える予防法が報じられており心の中で笑っていた私に不運が訪れたのでした。
それは、外出していた私に滞在中のホテルからの一報がきっかけでした。
なんでも、コロナウィルスの検査をしないと今日からホテルを締め出すというもの。
当然滞在中なので部屋にはまだ荷物やらを放置したままですし、締め出されても他のホテルにも滞在拒否され宿無しになると困るので、急遽予定を変更しデリー市内の病院で検査を受けることになったのでした。
ただデリーの病院も何度か経験がありますが、衛生面や設備面でも決してオススメできるような機関ではありません。
しかし今回は背に腹は代えられないのでイヤイヤ病院へ足を運んだのでいた。
私を待っていたのは、何か駐輪場みたいな場所を改造してできていた掘っ建て小屋。
看板には「コロナウィルスの検査」みたいな文章が掲げられていて、どうやらここで検査を受けさせられる様子。
選択の余地はなく、マスクをつけて咳き込んでいる順番待ちの現地人たちの列に並んだのでした。
しかし、なかなか順番が回ってきません。。。１時間以上も立ちっぱなしでようやく検査を受けることだできたのでした。
問診票みたいな紙切れに必要事項を記載し、体温、血圧、脈拍を使いまわしの器具で測定され簡単な問診。
やっと終わったと思っていると、この後検査をするので別の建物へ行けとのこと。。。マジですか？
しかしここも私に選択の余地はありません。
医者の指示通りに指定の建物へ足を運ぶことになったのでした。
そこには、さきほど私より前に検査（？）を受けた人の列、しかも今回は屋内、ここに居るほうが感染しそうなうす暗い場所で再び列に参加することに。
検査は順番に扉の向こう側から検査員に呼ばれ入出していくスタイルで、ここもなかなか列が消化できるような迅速な処理ではありません。
周囲には、私を含め咳き込む感染を疑われる輩が集団で順番を待っているのです、当然ここでも１時間以上たちっぱなし（涙）。
ようやく順番が回ってきて、扉の向こう側から宇宙服みたいな服装の検査員に招かれ検査場へ足を踏み入れた私。
国立病院ということで少し期待していたものの、部屋は私が知っている“インドの病院”そのもの。
まぁ、一言でいうと野戦病院状態とでも言いましょうか、検査に使用したと思われるキットも使い捨て状態で床などに転がっていました。
検査内容は、鼻と喉から綿棒で検体を採取し培養して結果を得るという一般的なもの。
菌を培養するので、結果が出までには２日以上かかるとのことでした。
ですので、最終結果をもらうには再び病院へ足を運び正式な診断書を入手する必要があるのです。
と言うことは、白黒わからない状態ではホテルから締め出される可能性があるのです。
検査後すぐに結果が出るまで２日かかることを伝えずに滞在中のホテルに確認をいれましたが、提示する書類は病院で検査を受けた証拠で良いとのこと。
ホテルに戻りフロントへ最初の屋外の掘っ建て小屋で受けた、体温やらの記録を提出し無事引き続き滞在できることになったのでした。
きっと、ホテル側は結果が出るまでに日数を必要とすることは知らないのだと思います。
こっちとしては病院のほうが汚染区域と思ってますので、部屋ではKingfisher Beerでアルコール消毒の継続が最大の予防策とばかりに、やけ酒をあおる日々（笑）。
まぁ、結果が出るころにはインドを離れる予定なのでどうでも良いのですけどね、ははは。
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