「体調不良を良いことにブログ更新をサボっていますね」なんて言われたりしたが、実は前回の話には続きができてしまったので、ようやく退院したリハビリがてら記事に残しておきたいと思います。
最終的に私に下された診断は、「大腸癌のステージⅢ」。
人間のできていない私は現実が受け入れられず頭の中は真っ白に。。。。CTの検査結果を受け、即入院+即手術という事態に陥っていったのでした。
と、こういう表現をすると、アメブロに参加されている芸能人さんにありがちな「闘病ブログ」みたいな印象を与えてしまいそうですが、所詮のゲスな記事の集めたこのブログですので、その旨読み進めていただければ幸いです(笑)。
どうも前回の記事更新以降も調子が戻らず通院や検査を繰り返していた私でしたが、胃カメラを飲んでも原因が特定できずCTスキャンで体を輪切りにしてみることになりました。
どちらかと言うと健康診断でも検査中に怪しい箇所のサンプル採取が容易な胃カメラを従来から活用していた私。
今回の症状の発端が胃痛からですし、医者も私が潰瘍経験のあるピロリ菌保有ということで胃袋を中心に調べていたのは順当なアプローチだったのだと思います。
よく考えると胃カメラって、食道や胃あるいは十二指腸などを検査したりサンプル採取には向いていますが、
それ以外の部位の検査には無力。
今回の私のケースがまさにそれだったようでして、私が胃(正確には胃付近)に痛みを与えていたのは、横行直腸で胃袋に隠れるような格好で癌が進行していたのでした。
“これじゃ、胃カメラ飲んでもわからないわけだわ!”
原因がわかり妙に納得した私でしたが、医者の真剣な顔で私にこう告げたのでした。
「この癌が胃の付近に痛みを与えていたようだが、問題はこの癌の影響で腸閉塞を誘発し大腸が破裂寸前です。今からすぐ切除手術の段取りをします。」
本来であれば、手術痕が極力残らないようにカテーテルを使用する(腹腔鏡手術)らしいのですが、癌の部位と一緒に破裂寸前の大腸と小腸の一部を除去しつなぎ直す必要があるため開腹手術を選択せざるをえず、胃袋あたりからへその下付近までメスを入れることになったのでした。
ICU(集中治療室)へ連行され、おむつを装着され、チンコに管を通され全身麻酔を打ったまでは覚えているのですが、4時間後に目覚めたときには手術は無事終わっていて腹には大きなガーゼが張られていたという結末。
幸いにも癌事態は約70mmという巨大なわりには他への転移は認められず経過を観察することに。こうして私の入院生活が始まったわけですね。
術後の経過も良好なこともあり入院中の持て余す時間を利用して仕事やブログ更新のためにPCを持ち込んでもよかったのですが、どうもその気になれず結局は入院中にPCを開くことはありませんでした。
ブログもこのまま止めてしまおうかと何度も考えましたが、スマホを通してSNSなどを確認していると皆様の温かいメッセージやお見舞いの言葉を眺めているうちに、継続させることにしました。
体重も手術前の65kgから10kgほどスリムになってしまいましたし体力はまだまだ戻っていないと思っていましたが、この3月3日になんとか無事退院。
これから抗がん剤を使用した治療を半年ほど継続させることになります。
記事のネタには心配はないのですが、今後は抗がん剤の副作用もでてくるでしょうし体力面や気力面から更新が定期的にできるかどうか心配しているところです。
このブログを贔屓にしていただいている方の多くは海外旅行に興味があったり、海外に長期間滞在されることが多い方が多いと思います。
なんといっても健康第一です。
私の場合も早期に発見できていれば、ここまで大事には至らなかったと思いますし、時間がないことで自分を納得させたツケが回ってきてしまったんだと反省している次第です。
定期的に自分の体の状態を詳細に確認されることを強くオススメいたします。
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この記事へのコメント
JIJI
かる
コメントありがとうございます。
定期健診時に確かに血便反応はあったのです。が、追加検診を受けないまま数年経過すると、その反応もなくなり痔か何かだったと思い込んでいたのです。
海外で不規則な生活が長引いたり体調を崩し時々血便も出ていたので気にもしていませんでした。
経過観察中ではありますが、転移もなく一安心しているところです。
今回の一連の騒動で何が一番辛かったかと申しますと、やはりチンコに管を入れる時の痛いこと痛いこと、これだけは二度と経験したくないです(笑)。
体調を見ながらブログも継続させていきますので、これからもよろしくお願いいたします。
かる
toripapa
病気で衰えた体力の回復は、驚く程に時間を要するもので精神的にも参ります。それを覚悟で治療に専念することを進めます。まずは気長にやることです。
alfa
悪い事って続きますが、これを乗り切れば良い事尽くめですよ。
昔と違い医療技術はすさまじく発展してますからね。
家は胃癌家系です。お袋だけが乳がん他は分かっている範囲ではすべて胃癌です。私も若い頃に医者から太鼓判押されてます。その割にはしぶとく胃潰瘍止まりで済んでますが・・・
両おじいちゃんは30代で亡くなっていますが昭和初期ですから恐らくは胃癌だったんでしょう。
隔世遺伝で私も人生50年と思って生きてきましたので既に余禄が長いです。もう余禄ですから病が発覚しても何の対処もしないつもりです。日本の家族にはタイで死ぬことを伝えています。娘に迷惑がかからない様に早く伴侶を見つけないといけないと思っています。と言いつつ遊びたい病もむくむくもたげます。
100歳まで女遊びを精神でお互い頑張りましょう。
かる
心強いコメントありがとうございます、非常に参考になります。
私もほんの数時間の手術と数十センチの内臓摘出程度でここまで体力と気力が失われるものかと驚いているところです。
おっしゃる通り、すべてが以前のように戻るには長い時間がかかりそうですが、これも長年連れ添ってきた私の身体で取り換えるわけにもいきませんし気長に付き合ってやる所存です。
しかし、toripapaさんもおおきな手術を経験されていたのですねぇ、その後はお変わりなく元気で過ごされていることと思いますが、お互い体調には十分注意しておきたいものです。
これからも応援よろしくお願いいたします。
かる
かる
私の家計も癌家計で男は長生きできない星の元に育っております。
父が63歳で他界した時も親戚からは大往生と言われたのを思い出しました。
私も胃潰瘍も患ったことがありますが、進行すると大きな病気になる懸念もありますし、十分注意なさってください。
やはり何といっても早期発見が治療の第一歩だと担当医師からも何度も聞かされてました。
医療技術も日進月歩ですので、昔よりずいぶん治療方法も進化しているのだと思います。
お互いいつまでも元気でヤンチャできる身体を維持していきたいものですね。
貴重なコメントありがとうございました、これからも宜しくお願いいたします。
かる
JIJI
かる
そうですねぇ、あの違和感と挿入時の痛さだけは2度と味わいたくないです。
若い看護婦さんが事務的に私のモノを掴むのも何だか寂しかったですし。。。(苦笑)
JIJIさんのように20代の出来事ですと、握られた時に結構反応(⤴)したかもしれませんが、この歳になると。。。
かる