「今回も地方滞在が多くロクなホテルに泊まれていないので、ダッカではいつものFARS Hoetl & Resortsでゆっくりくつろがせてくれないか」
「Yes, Sir、任せておいてくれ。国内線の到着ゲート抜けたところで運転手を待機させておくよ。」
これは、前回のバングラデシュ訪問時に地方に滞在していた私が現地エージェントと会話した内容。
段取り通り地方からの国内線でダッカに戻った私は、予定通り手配していた運転手と合流でき、ダッカでの定宿である「FARS Hotel & Resorts」へ向かったのでした。
と、ここまでは私とって「いつものダッカ滞在で、いつものバングラデシュ滞在最終日」だったのですが。。。
車に乗り込み、いざFARS Hotel & Resortsへ。
名物となりつつある交通渋滞にかかったこともあり、いつしか私は旅の疲れもあってか眠り込んでしまっていたのでした。
どれくらい寝ていたのでしょう。
運転手の「着いたでぇ~。」というダミ声に起こされた私でしたが、目の前には私が初めて見る建物が・・・。
“いったい、ここはどこなんだぁ?”
私がいつも泊まるホテルとは程遠い外観の建物と何とも言えない“路地裏”チックな風景。
私が今日泊まるべきホテルはこんなはずなのだが。。。
「なんなんだ、ここは?」
問い詰める私に運転手は、こう答えたのでした。
「ここは、“FAR PAVILION GUEST HOUSE”、アンタが泊まるホテルだよ。」
いやいや、泊まるのは“FARS Hotel & Resorts”、最初の3文字しか合っていないではないか。。。
どうやらエージェントが間違えて様子。一応中に入ってフロントに予約の有無を確認することにした私なのでした。
「アンタ、日本人の○○だよね。部屋をアップグレードしておいたから。」
外見で私が日本人と判断してか人懐っこくこう言ってくるフロントのあんちゃん、悪い気はしない。が、私は泊まりたいのはこのホテルではないのだが・・・。
“まぁ、一泊だけだし、アップグレードもしてくれているのなら泊まってみるとしよう。”
この時点では、まだ取り返しのつかない間違いを犯していたことに気づかなかったのでした。
チェックインを終えカバンを転がしながら部屋に向かうあたりから徐々に間違いを犯してしまったことに気づき始める私。
上の階へ上がるには狭く薄暗い階段のみでエレベータはなく、心なしかジメジメしてカビ臭いのです。
部屋に案内された私だったが、扉を開けた印象はアップグレードの恩恵か広さは十分確保されている様子。
ただ気になったのは、部屋の老朽化とカビの臭い。
本当であれば、今頃バスタオルで造られた白鳥がベッドで出迎えてくれ、併設されているジムやマッサージでリフレッシュできていたはずだったのだが、このホテルにそれを期待するのはムリであることは直ぐにわかったのでした。
しかし、カビの臭いが鼻についてしかたない。
部屋を換気しようとバスルームへ足を向けた私は、このカビ臭が換気程度では除去できそうもないことに気づかされるのでした。
この部屋のカビ臭の源はどうやらこのバスルームにあったようだったが、さすがにこの洗面台では顔も洗う気にもならない。
期待はしていなかった、と言うか怖いもの見たさの域に達しつつある私は、一応バスタブも確認。
期待通りで、もはや蛇口をひねってみる気にもならない状況に陥ったのでした。
“泊まるはずだったFARS Hotel & Resorts であれば、こんな思いをしなくてよかったものを・・・。”
今更ながら“自らの愚行”を後悔してみるものの“時すでに遅し”で、今日はここに泊まるしかない私なのでした。
結局、シャワーを浴びることは断念し備え付けのミネラルウォーターで歯磨きを済ませベッドに転がり一夜を過ごしたのでした。
翌朝、部屋をノックする音で目覚めた私。
朝食が部屋まで運ばれてきた。
しかし、どうも食欲が湧かなず、手を付けることはありませんでした。
今思えば、心のどこかに「夕方まで我慢すればバンコクに戻れる」というのもあったのかもしれません。
今回泊まろうとしていたFARS Hotel & Resortsは約10,000円/泊で、このFAR PAVILION GUEST HOUSEの価格は約1/5。
この価格差をどう思うかは個人の自由ですが、私は
「2度と下見をしていないホテルには泊まるまい、特にバングラデシュでは!」
と感じた次第です。
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