この食べ物が何故「アユタヤ名物」として知られているのは分からないのですが、アユタヤ辺りを徘徊していると道路脇や街中の至る所で売っているのです。
「ロティ(โรต)」は「生地」、「サイマイ(สายไหม)」は「絹糸」を表していて、例えると『タイの綿菓子』みたいな食べ物でして、タイでは珍しく(?)甘い食べ物。
その名前の表す通り、「絹糸みたいな繊維をクレープみたいな生地で包んで食べる」料理というかお菓子なのです。
「ロティ」の材料は小麦粉のペーストを焼いたもので、モスリム料理のそれと基本的な調理方法は同じです。
が、こちらのほうは焼くときに油を殆ど使用しないことと記事に染料で色が付けられているあたりがオリジナルのロティと違う点でしょうか。
いずれにしてもインドやパキスタン方面のタイの西方から伝えられた料理法だと思いますし、小麦もタイでは採れませんので、どちらかと言うと外来系かな。
ちなみに生地にゴマやらを練りこんだりするものもありますが、色のほうは何色でもあまり味に影響がありません。
「サイマイ」の原料は、一言でいると飴ですかねぇ。
原材料はサトウキビで、タイでは東北部のイサーン地方を中心に栽培されていますね。
サトウキビから作る飴を細く絹糸のように伸ばしながら成型したもので、こちらはタイ産と言えると思うのですが、アユタヤ近辺は米処ですのでサトウキビ畑を見かけることはありません。
で、私の『なぜ「ロティ サイマイ」がアユタヤの名物なんだろ?』という疑問に至るわけなのです。
日本のように、その地域の名産品や特産品が名物化するのなら理解できるのですが、しかも一店舗ではなく冒頭でお伝えしたように至る所にお店が軒を連ねているのです。
どなたか私の疑問をスッキリさせていただける方いらっしゃれば、是非教えていただきたいのですが。。。
確かにそう考えれば、タイ南部への道のりで見かける肉まん料理「サラパオ」も似たような疑問を抱かせてくれます。
こちらは、きっと中国由来だと思うのですが。
で、気になるお味の方はと言いますと、『甘い』の一言につきます。
もともと甘いものが得意ではない私にはこの言葉しか見当たらないのですが、甘い中にも若干サトウキビ由来の旨味みたいなものが後味に残る感じでしょうか。
タイ現地人には好評でして土産に買ってあげると大喜びしてくれますし、画像を見せると「アユタヤが有名よね♪」と必ず聞かされるところからも、「アユタヤ名物」の地位を確固たるものにしている食べ物であることは間違いないようです。
タイ料理は「辛い」とか「酸っぱい」などの印象が強いようですが、このロティ サイマイは甘党の方にもお勧めできる一品です。
バンコク市内でもデパートや市場で入手することができるので、記事の画像のようなビニール袋に繊維質なわけの分からないモノを売っていたら是非購入してみてくださいね。
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この記事へのコメント
alfa
かる
チェンマイでも見かけるのですねぇ。
アユタヤ近郊では、ピンクやら緑やら少し体に悪そうな色合いが主流のようです。
確かにバナナとのトッピングは美味しそうです、今度ロティだけ買って試してみたいと思います。
私が見かけるお店も結構被り物している女性が作っていたりするのですが、やはりモスリム料理の仲間なのかもしれませんねぇ。