インドでバイクと言うと、何と言っても思い浮かべるのはロイヤルエンフィールドですよね。
その他、今は日本のホンダのバッタ物を作り最終的には本家のホンダと合弁にまでこぎつけながらも、現在は解消し「HONDA」の頭文字が外れた「ヒーロー(HERO)」あたりも有名ですよね。
インドのバイクメーカーでスクーター類を除くとこれらが2大巨頭と言ったところですが、今回紹介する「TVSモーター」のバイクもインドでは人気ブランドの1つなのです。
このTVSモーター、起源は1911年に遡るのですがバイクの生産に乗り出したのは1970年代。
それまでの自動車関連事業は部品生産にとどまっていたのですが、これを機にバイクメーカーを名乗り始め(と言っても、エンジン付き自転車みたいなやつですが)、具体的にバイク産業に参入したことになります。
ですので、TVSモーターの起源としては、1970年終わりといったところなのかもしれませんね。
1980年代になると日本のスズキと合弁会社を設立し、本格的なバイクの生産が始まります。
設立当初は「インド・スズキ・モーターサイクル」だった社名も、「TVSスズキ」へ変更。
当時は「GSX KATANA(刀)」に代表されるスズキお得意(?)のネーミングで「SHOGUN(将軍)」とかと言うバイクなどを市場にリリースしていたようです。
この「SHOGUN」、「GSX KATANA」外観上特に特徴もないので見逃しがちですが、いまだに時々インドで走っていますよねぇ。
2001年にスズキと合弁が解消され、しばらくは単独飛行していたのですが、2013年に小型バイク市場に力を入れ始めたBMWモトラッドと再婚することになるのですねぇ。
現在のBMWからリリースされているGS310シリーズなどは、実はこのTVSのOEMと言うことになるんですねぇ。
このサイズって中型免許でも乗れるので人気があるのだと思いますが、インドのメーカーのOEMと知って乗られている方はいるのでしょうか。
この記事を読んでスズキとBMWのバイクが親戚だなんてと思われる方もいるかもしれませんが、そこはお互いがコアとなるスズキのインラインフォー(直列4気筒)とBMWのフラットトゥー(水平対向2気筒)の技術はTVSには引き継がれなかったようですね。
インドって自国で自動車やバイクのメーカーをいくつも持ってて自分の国で車のエンジンまで作ることができるし、ロケットやミサイルなんかも飛ばしますよねぇ。。。結構手先が器用な侮れない国なのかもしれませんねぇ。
と、今回はTVSの人気モデルである“アパッチ”を挿し絵に使ってみましたが、残念ながら日本に輸入代理店はなさそうですねぇ。
私的には、マフラーやエンジン周辺に妙なガード類が付いていたりもしますが、結構好きなパッケージなのですが。個人輸入でもしたら売れるかなぁ。
ちなみに挿し絵の画像は、スリランカ仕様です。
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