“いやぁ、今日もよく遊んだなぁ~♪”と千鳥足で宿に戻っていたバンコクの夜。
何かしら目についた一風変わった個体に遭遇、シルエットを見る限りではお馴染のトゥクトゥクなのですが、近づくにつれ普通のトゥクトゥクではないことに気づいたのでした。
単にトゥクトゥクの荷台を改造しただけなのかなとも思いつつも近寄ってみることに。
近づいてみて分かったことは、割とキレイに塗装を施されているのもそうですが、何故かバッテリーの横には水受けのバケツ。
トゥクトゥク版の冷凍車かな?と思っていたのですが、何か少し荷台のカバーみたいな板の開き方等を見ると雰囲気が違うのです。
しばらく立ち止まって見ていたのですが、「NITRO COLD BREW」を印字に気づいた私。
“もしかして、これでビールを売ってるの?”
これは確かめる必要がありそうだ。。。一旦退散し翌日ここへ戻ってくることにした私なのでした。
ちょっと深酒をしたこともあり、ちょっぴり朝寝坊な気だるい週末の朝。
当然ですが、すっかり昨晩出会った例のトクトゥクのことなんて覚えているはずもないのでした(苦笑)。
朝飯を掻き込みながらスマホで撮影した夜遊び画像を確認しているところで、昨晩出会ったトゥクトゥクのことを思い出す始末。
改めて画像を確認しても非常に興味深いトゥクトゥク、まだ停まっているのだろうか。。。
と言うことで、重い頭をひこずりながらバンコク市内で繰り出すことにしたのでした。
幸い日差しはそう強くなくそよ風が吹くバンコクの昼下がり、乾季とは思えない心地よさ。
昨晩の深酒のせいか気分はすぐれないものの、撮影場所は宿からほど近いコンビニもある馴染みのスポット。
到着してみると昨晩の画像では閉じられていた扉は開いていて、この一風変わったトゥクトゥクの正体が明らかになったのでした。
このトゥクトゥク、正体は「移動式ビアバー」。
コンビニの目の前に陣取っていたのですが、こんなところで商売になるのでしょうか。
私はコンビニで調達した缶ビールを飲みながら、しばらく遠目に様子を観察することにしたのでした。
私が缶ビールを2本飲み干す間に結局客は現れませんでしたねぇ。
“オマエが買ってやればよかったじゃんよ!”って思われるでしょうが、このトゥクトゥクを改造した移動式バービアのシステムですが、決定的な欠点を発見してしまったのです。
それは、(きれいなお姉さんが居ないことは別にしても)「座る場所がない」、「ツマミがない」、そして「テレビやビデオ等音楽がない」こと。
ジョッキでビールを注いでもらっても、スポーツバーみたいに時間を潰せないのですねぇ。
“移動式”という発想はなかなか面白いと思うのですが、「詰め」が甘く閑古鳥が鳴く始末。
以前私が暮らしていたタイの田舎で周囲に何もない所だったら流行るかもしれませんが、バンコクみたいな都会ではちょっと厳しいかもしれませんねぇ。
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この記事へのコメント
alfa
王道はやはり、トロピカルカラーのカラフルなワーゲンバスかな?
かる
いつも応援ありがとうございます。
あのワーゲンバス、狙っているんですが最近縁がなくて見かけないのです(泣)。
このトゥクトゥク屋台もひと工夫すれば市民権を得るのでしょうが、あの周りでビアジョッキを立ち飲みというのはチョット厳しいですよねぇ。