私のツイッターで既に知っている方もいらっしゃると思いますが、実はちょっとインドネシアへ就労ビザ(e-KITAS)の手続きに行ってきました。
外国人の就労は非常に厳しく取り扱われていて、タイトルのように2015年では約10,000人の国外強制送還処分。大半は中国人のようですが、日本人も約450人ほど強制送還処分を食らっているようです。
まぁ、外国人の労働に関しては日本が甘すぎるところが大いにあると感じている私ですが、インドネシアってやはりかなり厳しいようですねぇ。
そもそもインドネシアは私の活動範囲外。こんなビザなど必要ないのですが、取得にあたって印象深い経験もしましたし、ちょっと記事にしてみました。
観光ビザだと空港で取得するアライバルビザ(VISA on arrival)もそうでして比較的簡単に発行してくれます。
当然、観光ですので、これで仕事をすることはできません。
私はABTC(APECカード)持ってるんで、そもそも取得しなくてもよいはずなのですがねぇ。。。
就労ビザの取得にあたっては、今回の私の手続きはだいたいこんな感じでした。
① 日本で背景が赤色の証明写真と書類を揃えてパスポートと一緒に大使館へ申請
② しばらくするとパスポートにビザが貼られて手元へ帰ってくる
③ インドネシアへ出向き正式な手続きを始める
④ インドネシアの入国管理局(?)みたいな所で、顔写真と指紋を撮られパスポートも取り上げられる
⑤ 4~14日程度インドネシアで待つ
⑥ それを受けとりに再度出向いて、パスポートとカード2枚をもらって完了
こちらがパスポートに貼られたものですね。
当然、手続きにはインドネシア側で身元引受人(会社)などからも招待状など書類を準備みてもらう必要はありますし、①から⑤までで1か月くらいは期間がかかることを想定しておかなくてはならないようです。
私の場合ですと、スラバヤというジャワ島東部の街に事務所があるのでそこで手続きを行いました。
これが、“2枚のカード”のうちの1枚で就労ビザを意味する「e-KITAS」というシロモノ。
個人情報満載で隠さないといけない箇所が多過ぎるのですが・・・。
もう1枚は、何か「警察用」と説明されましたが、使い方がよくわかりませんが、セットで身に着けておくことに越したことはないようです。
私がインドネシアの就労ビザを取得することになった理由は、「空き」ができたため誰かが手続きをしなくてはならなくなったというのが発端なのです。
どうやら、事前の申請で「近いうちにウチから何名ほど申請させてもらいます」みたいなステップがあるようで、これを守っていかないと以降の就労ビザ手続きに支障がでてくるのだとか。
しかも、手続きする際に働く場所を登録する必要があり、就労はその場所に限定されていて登録外の土地で働くことはできない仕組み。
例えば、「ジャカルタだけで申請するとスラバヤでは働けない」ので申請時には両方の街を登録する必要があるわけですね。
当然、やみくもに街を登録できるわけではなく、そこに自社に所縁のある工場があるとか、設備や機械を納入しているとか何らかの理由付けが必要になってくるという仕組み。
では、この“e-KITAS”と呼ばれる就労ビザを持っていて、登録されている場所でまっとうに働いていれば問題ないのか。
残念ながら、『万全』ではないようです・・・ここがアジア圏でよくありがちな警察などが絡んでくるのですねぇ。
彼らに標的にされると“e-KITAS”を持っていても、あらゆる手段を講じて捕まえようとしてくるようで、私の同僚も何人かやられました。
事務所に取り調べが入ったり、裁判沙汰になったり、結局一人当たり約400万円の罰金で開放・・・おそらく、これが「目的」なのでしょう。
おそらく予想ですけど、強制送還時にもこれくらいかかっているのではないでしょうか。本当だったら結構な国家収入になりますよね。
表向きは、ビザ制度を緩和したりしながら「いつもインドネシアは“オープン”」と言いながらも、一方で「現地労働力を守る必要がある」とかの名目でトラブルに巻き込まれると厄介ですよねぇ。
強制送還者の多い中国の場合、今年は中国人に対して就労ビザの発給はしないとのことですし・・・この辺りだけ見れば「健全」にもみえるんですがねぇ。
ということで、実はスラバヤの“e-KITAS”の手続き風景を隠し撮りしているのですが、どこでトラブルにつながるわからないので、ここでの紹介は控えておきます。
“しら~”っと後日インスタグラムくらいにハッシュタグなしでアップしときます。
しかし、ここまで苦労して取得して期限が半年しかないというのは、少し悲しいですよねぇ。
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