何も釣れなかった魚釣りの帰り道。ガッカリしながらタイの農道をとぼとぼ帰っていると、下校中の小学生の集団と遭遇。
トラクタの荷台に乗せてもらい皆ご機嫌な様子、実に心を和ませてくれる光景ですよね。
ゆっくり進んでいるトラクタ追い抜く場所はいくつかあったのですが、私の車に手を振ってくれたりするのを見ていると
「まぁ、急いでるわけでもないし、このまま後をついて帰ろうか」
なんて気分にさせてくれます。
こんな純真無垢な彼女らもいつかは、こんな田舎を離れ都会へ旅立ってしまうんでしょう。
農業を手伝ったりするよりも、よっぽど“手っ取り早く効率のよいお金の儲け方”をそこで習得していくのだと思います。
テレビやインターネットからバンコクなど都会を画面越しに見ると、そこへ行ってみたいと思うのは若ければ当然。無理矢理手伝わされている農作業からもおさらばできるし、
“田舎生活脱出”の手始めとして“大学へ進学”
という親からすると何とも反対しにくい理由を掲げ、都会へ住む権利をまず手中に収めます。
そのまま都会で就職すれば高い給料がもらえるので、卒業後は毎月仕送りができるという論法ですね。
こうして親元を離れ都会での学生生活を謳歌していくのですが、思っていた以上に生活に出費がかさむことに徐々に気づき始めます。
友達からコーヒーショップ等へ行こうと誘われて毎回断るわけにもいかず、懐事情を隠しながら皆と付き合っていくのもそう長くは続きません。
田舎の親たちの生活も決して裕福とは言えず仕送りの増額なんてお願いできるわけもなく、自分でアルバイトをすることを決意。
アルバイトを始めると、「余計にでも「費やす時間vs見入り額」を追求するようになり、徐々に“夜のバイト”に興味が出始めます。
夜のバイトといってもレストランなどで始めはウエイトレスや洗い物をする程度なのですが、徐々にもっと儲かる方法をバイト友達や先輩から情報を得るのにそんなに時間はかかりません。
いつしか彼女たちは“何がもっとも効率よく儲かるか”を知り、それを実行するには外国人をターゲットにする方が儲かりやすいことに気づき、必死で外国語の勉強を始めることになるのでしょう。
また運が良ければアルバイトを始めても早いうちに“お金持ちのおっさん”の“お友達”としてアルバイト生活をあっさり卒業。
おっさんから飽きられるまでは、身体と引き換えに働かずして収入を得ることができるのです。
しかし、そういう“おっさん”はいつも若い娘をさがしているので、そんなに長い期間この状態に居ることは難しいのですが、一番たやすく収入を得る方法を知ってしまうと元の“勤勉な自分”には戻ることはありませんし、むしろそれを望まなくなります。
彼女は夜の街灯の下に立ち客を取るようになるのですが、やはり現地人相手より外国人をターゲットにする方が儲かりやすいことに気づき、外国語を勉強し始めます。
結局、学校も卒業したかどうか曖昧なまま、外国人にボロボロにされた身体を引き換えに得たお金と共に帰郷するのですが、外国人の♂でも引き連れて帰ってくれば“勝ち組”として親類一同から迎えられることでしょうが確率はかなり低いのです。
。。。おぉぉ、なんて悲しいタイの田舎の娘たちの物語でしょう。
彼女たちが幸せになる術は、外国人の♂を捕まえるしかないのでしょうか。
また男(♂)の将来性はあまり期待されず商品価値も低く、一獲千金を狙えるのはむしろ女(♀)というのも悲しいたいの田舎の現実。
一体このトラクタの荷台の女子児童の何人が勝ち組として再びここへ戻ってくるのだろう。。。そして、何人の男子児童がレディボーイ(LB)へと変わっていくのだろう。
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