“貧乏人のポルシェ(Poor-man’s Porsche)”というフレーズを聞くと、SA22やFC3SのマツダのRX-7(MAZDA RX-7)を想像される方もいらっしゃるかもしれませんが、元祖はこちらの“フォルクスワーゲン(VW)のカルマンギア(Karmann Ghia)”ですね。
たしかに、同社の超ロングセラー“ビートル(Beetle)”のプラットホームを使ってますので、後輪駆動(RR)の水平対向エンジンを乗せているカルマンギア(Karmann Ghia)のほうがフロントミッドシップと言いながらもロータリエンジン搭載しFRの“RX-7”よりも“貧乏人のポルシェ(Poor-man’s Porsche)”らしいのかもしれません。
エンジンレイアウトからも「カルマンギア(Karmann Ghia)が、“ポルシェ911”でRX-7は“ポルシェ944”系」という感じでしょうか。
このカルマンギアは、“タイプ1(type1)”と言われる最初のモデルで最も人気のあったモデルですね。後発の“タイプ3(type3)”が不発だっただけに、カルマンギアと言えばこの形のモデルが世界的に浸透していると思います。
たしかに、“タイプ3”はカッコ悪い。。。なんか「カメムシ」を想像するのは私だけでしょうか。
また、ブラジル工場生産モデルの“TC”という一見イスズの“177クーペ(ISUZU 117 Coupe)”似のモデルも登場しましたが、やはり“タイプ1(type1)”にはかないませんでした。
特長的なパンパーから見ても、おそらくコイツは初期モデルでしょう。
初期モデルとなると1950年代の車と言うことになるのですが、人間で言うと還暦あたり。
部品の多くがロングセラーの“ビートル(beetle)”と共通なだけに意外と部品も安価で入手しやすいのかもしれませんが、未だにこの車を所有して維持しているとはオーナーには感心するしかありませんよね。
メッキ部品や塗装に至るまで手入れされていて非常にきれいな車でした。。。以前紹介した、サニーやカローラとはエライ違いですね。
日本でもいまだ根強い人気のこの“フォルクスワーゲン(VW)のカルマンギア(Karmann Ghia)”。インターネットでも未だに中古車や部品が出回っているところからも、当時の人気がどれくらい凄かったか想像できますよねぇ。
しかし、“貧乏人のポルシェ(Poor-man’s Porsche)”とは、ひどい表現ですよねぇ。
カルマンギアとRX-7も良い車だと思うのですが。。。きっと車も買えないような人たちが皮肉交じりで付けたニックネームなのでしょう。
残念ながら画像は冒頭の1枚だけなんです。
近寄ってスマホに収めようとしていたら運転手が戻ってきて走り去っちゃいました。
ちなみに運転手(おそらくオーナー)は、40歳前後のタイ現地人。きっと他にも沢山車持ってるんでしょうねぇ、うらやましい限りです。
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