インドの休日、友人(日本人)と街をブラブラしていると1つの屋台の前を通りかかりました。
すると、店のおっちゃんが、
「オマエら中国人か?」
と大きな声で叫んできたので、
「ごめんね、オレら日本人なんよ!バイバイ~。」
夜遊びのオプションに乏しいインドで休みをもらっても、なかなか時間が潰れない。。。一同なんとなく不機嫌です。
おっちゃんに声かけられても、この国では”楽しいところを”を紹介してくれるわけでもないし、ハッキリ言って「相手にする価値なし」。
適当にあしらってその場を立ち去ろうとした時におっちゃんが再び叫んできます。
「おぉぉ、日本人かぁ。美味しい寿司あるよ!!」
「ん?寿司??」無意識のうちに足が止まる一同。
「寿司、どこで食べれるの?」
「ここだよ、ここ!ちょっとこっちへおいで!!」
まさか、こんな所に寿司があるわけない。。。。そう思いながらも、店に群がる我ら。
メニューを見ると、
どうやらここは、お持ち帰り専用の弁当屋というかキオスクのようだ。。。
おぉぉ、確かに。。。そこには”SUSHI”とハッキリ記載されています。
”SEAFOOD BENTO”と”SPICY SEAFOODBENTO”がある。。。
「おっちゃん、これ本当に寿司なん?」
「あたぼうよ!エビやサーモンが入った本物の寿司だぜ、ベイビー」
。。。偽物の寿司ってあるんかい。。。少し不安になってきた。。。
しかし、4貫で179ルピー(約360円)で8貫で299ルピー(約600円)とは、インドの物価からすると決して安くない強気の価格設定。
だいたいビール大瓶が、銘柄にもよりますが50ルピー前後です。
。。。きっと、1貫の大きさがデカイのだろう。。。
ということで、試しに8貫を1つ購入してみて皆で味見することに。
「おっちゃん、じゃ8貫のやつ1つちょうだいな!」
すると、おっちゃん
「ごめん、寿司はいま品切れだわ。別のにしないか?」
。。。インド人お得意の「話題すり替え作戦」です。
「他のはいらん!こっちは『寿司8貫』を注文したいんだ。ないなら帰るわ。」
再びおっちゃん、
「昼過ぎに入荷するから、宿まで届けてやるよ。デリバリーもやってるから。」
「最初からそう言え、ボケが!」...と心の中で思いながらも、そこは日本人”笑顔”で了解するのでした。
ホテルの住所と部屋番号を伝え、一旦撤収。
しかし、昼を過ぎても一向に寿司は届きません。。。。
結局、デリバリーで寿司が届けられたのは、午後3時あたりでした。ま、届いたのだから「良し」としよう。
よく考えるとインドの昼食の時間って、午後2時くらいが一般的で私らが「昼過ぎ」の時間を勝手に解釈していたのかもしれません。。。
これが届けられた寿司です。
これを見たとき、一同絶句。。。
見た目は、
まぁ「寿司」と言えば「寿司」なんですが、問題は、こちらです。
ムチャクチャ小さいやん!!
これで600円もするんかい!!!
もちろんですが、これでは空腹をみたすことはできません。
しかも、すっごく不味いのです。。。先日も少しお米の話をしましたが、「何と言っても米が不味い」のです。
(↓↓海外の不味い白飯について書いている記事はコチラです↓↓)
”ふりかけ”と”マヨネーズ”が食生活を救う
粒がないというか、ベタベタで炊き上がっているというか。。。しかも酢飯じゃない。
日本人はこの時、私を含め4人。。。
公平に考えると、1人2貫がノルマ。
しかし、ここは時間を持て余している日本人たち、別のルールを考えます。
まず、皆が1貫を食べる。
4貫残る。。。。
残った4貫は、ジャンケンで負けた者が全て食べる。。。。というもの。
こうして、いつしか楽しみにしたいた寿司は「罰ゲーム」の材料にされたのでした。
幸い罰ゲームに私は当たりませんでしたが、合計で5貫食べた友人の一言。
「寿司が小さくてよかった。大きかったらこんなに食べられなかった。。。」
その後、私らがあの屋台の前を通ることは2度とありませんでしたとさ。
(海外の料理に関する記事たち)
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